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Re: 全世界のバカ共に告ぐ! ( No.131 )
日時: 2015/03/18 23:22
名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)

「…ショウくーん」

「んー?」

「ホントごめんってー俺ホント反省してるからさァーホント悪かったって思ってるからさァー…」

「うん」

「いくらなんでもこの仕打ちはヒド…いや別に責めてるとかじゃないけどさァー…」

「うん」







ただ今、俺の部屋前。





本来ならこの部屋の主であるハズの俺・白神京介は、
最低最凶鬼畜変態赤髪ヤローにより身体中を荒縄でぐるぐる巻きにされて廊下に放り出されていた。


しかも、顔面にはご丁寧にマジックで『反省中』と書かれた紙まで貼ってくれている。


当然、目の前の自室の扉はしっかりと閉められていて、この状態では立ち上がる事もままならない。
中から聞こえてくるのは、パリパリとポテチをむさぼり食う音と、テレビの司会者らしき声だけ。
俺の顔は怒りでおそらくひきつっているだろう。



「オイィィィィィィ!!!!これに至った経緯を説明しろ経緯を!!!!!!」

「キョースケが時間守んなかったからでしょ」

「だからそれにはいろいろ海より深ーいワケがあっt」

「いーじゃん。よく似合ってるよその格好。俺好み」

「喜べるかァァァァ!!!初デートでの彼氏の一言じゃねーんだよ!!少しもキュンとかしねーんだよ!!!」




相変わらず無反応なヤツの態度に、俺の怒りはピークに達して。
そんなメチャクチャな思考回路の中で、俺はとある1つの作戦を見出した。



①とりあえず知ってるだけの暴言を吐きまくる。

②ヤツ(ショウ)に精神的ダメージを与え、縄をほどいていいと思えるほど追いつめる。

③あわよくばそのまま形勢逆転!!







よし。

これはイケる!イケるぞ!!






…今思えば、俺の思考回路はとっくに絆されていたのかもしれない。





俺はニヤリと口角を上げると、勢いよく息を吸い、扉に向かって叫んだ。










「この腐れ外道!!人でなし!!ヤ○チン!!早○!!!……それかr」













…ガチャ(扉を開ける音)。











「…それから?」








そこからチラリと見えたのは。




見慣れたあの機関銃の銃口と、

それと同じくらいドス黒い笑みを浮かべた、ショウの顔。


















「…お願いだからほどいてクダサイ★」





気がつけば、俺はイモムシのような体制で、完璧な土下座をキメていた。