コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※参照1700突破!! ( No.135 )
日時: 2015/03/19 13:32
名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)

「…う〜楽しみ楽しみっ」







渾身の土下座の甲斐あって—————————…かどうかは不明だが。



なんとか全身の縄&マヌケ極まりない眼前の紙を剥がしてもらい、
なんとか部屋の中に転がりこめた俺は、
ボリボリと手元のポテチをむさぼっていた。

っつーか身体中がヒリヒリして痛い。
やっぱ鬼畜系男子だ!!悪逆非道!!!ついでにイケメン氏ね!!!!!!!




「オマエ…よくまー番組ひとつでここまでテンションアガるな」

仕返しと言わんばかりに、呆れたように吐き捨てる。
だってさァだってさァそりゃ俺だってちょっとやりすぎたかもしんないけどサァ…

「世の中のハヤリとか情勢を把握しとくことも、務めの一つだからね〜♪」

ヤツは相当この番組が楽しみなのか先程からテレビにへばりついて離れない。
現に今もテレビの前に正座待機なんてしちゃっている。

「納得できないコトも無いけど…少々おイタが過ぎるんじゃないですかね」
「えっ『亀甲縛りがいいです』って?ホント性癖腐ってるねーキョースケって」
「言ってねェェェェ!!!腐ってんのはオマエの頭だろーが!!!!!」


俺がシャウトした、その瞬間。


突然ハデなBGMが流れたかと思うと、画面には見覚えのあるサングラスの男性とアナウンサーらしき女性が。
どうやら番組が始まったようだ。

「あー…この女子アナは微妙かな」

ショウが、ポロリとひとり言のように呟く。
もちろん、視線はテレビから1ミリもズラさないままだ。

「ほら、有名スポーツ選手とかと電撃結婚してすぐ離婚するタイプ。
 玉のコシに乗れたかと思ったらそれは実は虚無の出来事で、
 実際は玉のコシどころか選手の股間のタマすら満足させてあげられなかったヤツだよ絶対
 アナの仕事もダメダメだけどソッチのアナもダメダメだったヤツだよ絶対」
「テメーは何言ってんだァァァァァァ!!!」
「まー大方ダンナの方にも原因あったんだろうけどね。EDとかいろいろ」
「なんで全部ソレ系で片付けようとするの!?ほっといてやれよ!!つーかほっといてくれよ!!!」



大体そんなアナウンサーなんて聞いた事ねーわ!!!




心の中ではそうツッコみつつ、俺もチラリと画面中のアナウンサーに目をやった…


…のだけれど。












「…え?」




俺の動きが止まる。







司会者とアナウンサーの後ろの、

ほんの隙間からチラリと見えたのは、


どぎつい水色サラサラヘアに、マンダリンオレンジの瞳。
そこまで見て、俺は直感する。









間違いない。さっきの——————————!!












「錦川…礼…央…!?」

















俺の不運の、元凶でした。