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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※未奈美ボイス公開!! ( No.230 )
- 日時: 2014/01/24 23:25
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: Uk5rHr53)
「おいコラなにしてんだァァァァァーーーー!!!!」
「っ!?」
気がつくと、俺は男共の前へと飛び出していた。
…イカついデブヒゲのおっさんと、その後輩らしきニット帽男の二人。
咄嗟の事に状況が呑み込めなかったのか、双方唖然とした表情を浮かべている。
「…クソガキが。テメーいつからそこにいたんだ」
「先に質問したのはコッチだ。さっさとその人を解放しやがれクソヤロー」
みるみる怒りに歪んでいくヒゲおっさんの顔を尻目に、女の人へと視線を移す———…
が、あいにく男共とブロック塀に挟まれ陰になっており、その様子は確認できなかった。
「…現場を見られたからには、民間人だろーが消えてもらうぜ」
その言葉を最後に、フッと背後に感じた気配。
「…、ふが…ッ!?」
口元をハンカチのようなもので圧迫され、呼吸が強制停止する。
(—————クロロホルムだ!!!)
「オトナの事情に手出すもんじゃねーぜ、にーちゃん」
ニット帽男の声が、耳元で反響した。
懸命にもがき続けるも、全身を羽交い絞めにされていて、身動きが出来ない。
俺もそれなりに鍛えてはいるが、
相手は“このシゴト”に慣れた、“大のオトナ”なのだ。
「…暴れんじゃねーよ」
「!?が、はッ…!!」
突然前髪を引き上げられたかと思うと、右腹部に拳を入れられ、せりあがるように咽返った。
クラクラと視界が波打ち、脳内は拍車をかけたように乱脈を極める。
(クソ…!!こんなトコロで—————!!!)
段々朦朧としていく意識、霞みきった瞳で見えたのは。
「…ラクに死なせてやるからよォ」
下卑た笑みを浮かべるデブヒゲと。
全身を荒縄で巻かれ、口をガムテープで塞がれ恐怖に震える、青髪の女の人の姿。
————————…と。
「…あれー?キョースケ、なにしてんのー★」
…さらに鬼畜な、見慣れた赤髪ヤローでした。
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