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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※未奈美ボイス公開!! ( No.244 )
- 日時: 2014/03/17 23:15
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: Uk5rHr53)
「…あれー?キョースケ、なにしてんのー★」
ふと声のした方を見上げると、そこには。
ブレザーの裾をユラユラと風にたなびかせ、
いつものヘラヘラスマイルで民家の屋根の上に立っていr—————
「って…え゛え゛えええ゛ええええ゛ええええええ」
なんで屋根の上ェェェェ!?!?
つかこの辺足場になるようなモノなんてないよね!?なにどうやってのぼってきたの!?!?
瞬時に山積した“聞きたいコト”をグッと飲み込み、俺はショウに尋ねる。
「い、いつからココに」
「んーとね」
ショウは地面へストンと着地すると、ペラペラと饒舌にしゃべり始めた。
「キョウスケが『おいコラなにしてんだァァー!!』って叫んでたトコらへんから★」
「いやソレ結構最初からいたんじゃねェかァァァァァァ」
ってコトはつまりアレだな、
ショウは俺がオッサンに突っかかる瞬間からワキ腹KOされる瞬間までゼンブ悠々と高みの見物してたってことでファイナルアンサァァァァ!?!?!?!?
「なんだよテメー。キミもさっさとオウチ帰った方が身のためでちゅよ〜??」
『コイツの二の舞踏みたくなけりゃァな』、とでも言いたげに、
ニット帽が倒れたままの俺の頭を軽く踏みつけ、言い放つ。
悔しい…情けない。
不意にくらった“痛み”というモノは、思いのほか奥深くまで襲ってくるようで。
思わず唇を噛み締めた俺の頭上で、ゲラゲラと下卑た声が響いた。
「オイ——————…待て」
突然、デブヒゲが静止の声をあげる。
先ほどの俺に対するモノとは明らかに違う声色に、思わず俺も顔を上げる。
「テメェ、もしかして“紅い殺人鬼”—————…否、
“ショウ=シュヴェルツェ”か」
日は、すっかり沈んでいた。
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