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Re: 不良物語 ( No.14 )
日時: 2013/01/15 14:08
名前: しょめ (ID: DSoXLpvQ)
参照: http://syome

一鬼はとにかくおいておいてもいいだろう。
アイツは何とかなる。
残り二つは自分で調べるしか道はなさそうだな……。
メンドクセェ……。
そう大鬼は思った。

相手の姿も知らず、この広すぎる街の中からどうやって人を探せというのだろうか。
そんな可能性、皆無に近いだろう。
かと言って、人に聞くのも気が引ける。
「……っ」
再び歯軋りをした。
心の中で苦笑。
もう、何がなんだか分からない。

「さて、と」
どうするか。
今のままだと探し当てるどころか、情報の欠片さえも手に入れることが不可能に近い。
辺りを見渡す。
久々に一人だった。
いつもは嫌でもいた2人が。
——、今はいない。
一人だった。
久々の孤独。

しかし大鬼はくじけることなく。
絶望することなく。
もう何がなんだか分からなくなって。
一人でに、大声が笑った。
高らかに笑った。

そもそも、急ぐ必要なんかないのだ。
別にそれで誰かが死ぬわけでもない。
ゆっくり行けばいいだけの話だ。
如月創也とかふざけた、どこにいるのかも分からないような奴を探し、翼たち(あいつら)の情報を引っ張り出して、一鬼を何とかする。
手順は簡単だ。
そのまたついでに俺と関わりを緩やかに、そういった思考。
それを実行するために。
何としてでも奴だけは見つけないといけない。

ならば、向かうべき場所は——。