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Re: 【投票願】不良物語【参照40ありがとう!】 ( No.20 )
日時: 2013/01/15 14:09
名前: しょめ (ID: DSoXLpvQ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=31532

「……は?」
”アイツ”の言葉にとんでもないほどマヌケな声が出る。
あまりの驚きに、『つい』だ。
——親友だと……!?
表の街の長と、裏の街の情報屋が親友。
しかし、これ以上に好都合なことはない。

「創也がどうした?」
驚く大鬼と、笑顔な大雅。
どうも絵的におかしい……。
「あぁ、そいつに聞きてぇことがあるんだ。居場所を教えろ」
驚きからなかなか開放されなかった大鬼だが、やっとのことで払いのけ、言う。
そして大雅は彼を嗤う。
「おいおい、素晴らしいお兄様にその口に聞き方はなんだ?」
今までとは違う。
おちゃらけていない、怒声のこもった声。
これが、この街最強の男……。
「……チッ」
「舌打ちとはよくねぇな……。また躾(しつけ)をし直してや……」
「うるせぇ!仲間の命がかかってんだよ!いいから早く教えろクソ兄貴ィ!」
言葉を遮り、公園中に響き渡った怒声。
幸い人はおらず、注目を浴びることもなかった。

ふいに大雅の表情が緩くなる。
それに気づいた大鬼も少し肩を落とした。
「……悪ィ。苛立ってんだ」
「素直に謝ることはいいことだ。
……しかし創也を知っているとは驚き物だな。一体どこの誰が……。
あぁ、そうだった。アイツらだったな」
「……兄貴?何一人でブツブツ言って……」
「いや、何でもないさ。それよりもいいだろう、教えてあげるさ。可愛い弟のお願いだからな。
しかしアイツは裏では有名だが表ではほとんど知られていない。今アイツがどこにいるか詳しくは知らないが…。アイツの住処なら教えてやろう」