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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 不良物語【参照50ありがとう!】 ( No.23 )
- 日時: 2013/01/12 00:36
- 名前: しょめ (ID: APtAoOSh)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=31532
まだ先のある路地裏を、奥へ奥へと進んでいく。
その際にも大鬼は前方を歩いている創也への警戒を解かない。
「着いたよ。ここが裏の街への入り口だ」
創也が足を止めて言う。
相変わらずなのか、こちらを見ずに前方を見ている。
目の前を見る。
創也の向こう側は、
「行き止まり……、だと……?お前、嵌めたのか」
そうだ。
その先に通路などなかった。
ただ、道を大きく塞ぐようにそびえ立つコンクリートの壁があるだけ。
当たり前だが、その先に街はおろか、人すらいない。
「嵌める?やだなぁ、人聞きの悪い。道は合ってる」
創也の口持ちが歪んだような気がした。
「まぁ、見てなよ大鬼君」
そう言って彼が取り出したのはカードキーだった。
そしてそのまま歪んだ顔で言う。
「裏の街への侵入に不可欠なものだ」
自信たっぷりに彼は言う。
なぜそこまで自身があるのか大鬼には全く分からない。
そして彼はそのままカードキーを壁にスキャンするような仕草をする。
瞬間、壁がボウッと淡く光る。
一体どんな現在科学を使えばこんなことができるのだろうか。
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