PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【投票願】§モノクロ:コード§【参照20ありがとう!】 ( No.13 )
- 日時: 2013/02/02 17:23
- 名前: しょめ (ID: s1qwLtf7)
- 参照: http://syome
「まぁ、気にすんな! 何があっても俺が見抜いてやっから!」
とびっきりの笑顔で再び言われた。こいつは危ない。どんなこと思っても絶対読み取られるだろう。僕の16年の人生がそう告げる。
「俺だな」
冷たい声だった。冷え切っていて、冷たいというよりも、痛い。空気が180度変わったのを感じた。
「コード:05 月夜、17歳。以上だ」
空気さえも冷たくなったような感じ。ただ、そう思えるのは僕だけみたいで。越後に至っては、とびっきりの笑顔で僕を見つめている。
「気にしないで欲しいですわ。月夜は人と接することが苦手なのですの。超クールとでも思ってくれればいいですわ」
紀伊さんが軽く僕に小声で言ってくれる。クール、か。ただ僕にはそれ以前に何かあるような気がするように見えるが。
「はいはーいっ! 最後に私ですねっ!」
こんな冷え切った空気(僕だけがそう思っているみたいなのだが)を切り裂くように、はじける声がした。紛れもなく、瑠璃だ。
僕が目を覚まして、一番初めに会った子。
「明人君も知ってると思うけど、改めて自己紹介っ! コード:06瑠璃でーっすっ! ちなみに15歳で、明人君の一つ年下っ。よろしくねっ!」
明るすぎた。冷え切った空気をひっくり返すのに、十分すぎる明るさ。
僕がこの温度差に慣れるのは、まだ先だろう。
PR