コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 【参照200突破!】モノクロ:コード【コメント大募集中♪】 ( No.45 )
日時: 2013/02/02 17:39
名前: しょめ (ID: s1qwLtf7)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=31534

【番外編】 キャラ:ナル姫 様提供

—————

「……ここ、は…?」
 ふと目を覚まし、辺りを見渡す。見慣れない場所だった。
 ——確か正宗様に……。一体何が起きたのだろうか。
「坊主、こんなとこで何をやっている」
 重くのしかかるような声がした。正宗様の声でもない。聞きなれないが声が重く重圧をかけている。
「見慣れない服装だな。いつの時代だ」
「だ、誰だっ!?」
 そう言って声の主の顔を見る。

「——ッ!」
 それはまさしく『覇王』だった。威風堂々とした姿、凛々しい顔立ち。
「威勢のいい坊主だな、気に入った」
 フンッと覇王は鼻で笑う。
「ここはどこですか? 正宗様は!?」
 キッと睨みつけて相手を威嚇。大抵の戦では些細なことが火種を撒き散らすことになるのだが。そんな余裕はないのだ。一刻も早く正宗様のもとへ戻らなくてはいけないのだ。
「正宗……? 戦国時代かよ。悪ィな坊主、俺も暇じゃねぇんだ。さっさと家に帰りやがれ」
「ま、待ってください! ここは……、ここはどこなんですかっ!?」
 捨て台詞を言って去ろうとする声の主を引き止める。そうしなければ、自分は……。

「ここは国家の秘密機関、モノクロ:コードの『家』の庭だ」

 背筋が凍るような感触を覚えた。自分の先ほどに睨みより、数倍もの威力がある。これが、『覇王』。
 気づけば声の主の姿はもうなかった。

「……」

 ここがどこだかも分からない。先ほどの人物がどんな人なのかも分からない。ましてやどうしてこんな状況に自分がいるのかも分からない。

 瞬間、視界が大きく揺らいだ。

「……っぁ……」
 ふと目が覚める。見慣れた景色だった。小雨がさーさーと降っている。

 そして遠くで——、声。
「ま、正宗様……っ!」
 急いで体を起こす。

 ハラリ、と何かが背中から落ちた。それは暖かく包んでくれるような大きさの毛布で。それで自分が不覚にも寝ていたことに気づく。一体いつ寝てしまったのだろうか。一体誰が毛布をかけてくれたのだろうか。そして——、さっき見た夢は何だったのだろう。

 再び呼ぶ声がした。いったん思考を打ち切る。
「い、今行きます!」
 そう叫んで駆ける。

 あの今でも鮮明に覚えている『覇王』は見つからない夢のままで——。

—————

ナル姫 様!
キャラ提供ありがとうございました!
上手くなくてすみません…><
てか蒼丸くんの名前出なかったw