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Re: 【第二:コード突入】モノクロ:コード【キャラ投票中っ!】 ( No.76 )
日時: 2013/02/02 18:11
名前: しょめ (ID: s1qwLtf7)

 碧さんが向かったのは、僕がついさっきまでいたコード管理局だ。彼女はそこに着くなり、躊躇なく扉を堂々と開ける。微風が僕の頬をかすめる。

 管理局には、僕と瑠璃(碧さん)以外である、覇流さん、上総さんがもうすでにいた。
「遅れて悪ィな、管理人」
 管理人さんにもこの態度。態度が悪いというか、仲良しな友達の馴れ合いのような感じ。
「コード:06……いや、今は碧か」
「そうや、今のあたしは瑠璃ちゃう。碧や」
 そう言って彼女はニッと歯を出して笑う。瑠璃の明るくて優しい笑みとは違う。楽しそうで、それでいてどこか禍々しい笑みだ。管理人は、瑠璃の事実を知っている。確信が持てた。

 他の二人はまっすぐに立って管理人の次の指示を待っている。なぜか嫌なことをしてしまったかのような気分だ。僕も二人と同じようにまっすぐな姿勢で管理人の次の指示を待った。

 管理人が頷き、口を開く。
「今回は4人での抹消だ。少し危険な怪異だから一人増やさせてもらった。コード:06は久々の抹消だな。生死は問わないが、面倒なことだけは起こすな。なお、新しく入ったコード:07には実戦を見てもらうために同行する。ただしコード:07の戦闘は今回は硬く禁ずることとする」
「失礼なこと言いよるな、管理人よぉ。あたしは殺れる奴や、そうだろ?」
「まぁ、それは私も確認済みだ。そして今回の怪異は最近山で起こっている山火事を引き起こしている厄介な怪異だ。得意とするものは火であり、自由に温度調節ができる。これが調査結果だ。以後、危険のないように」
「ハハ、楽しみやなぁ」
 おちょくるように、碧さんが言う。その笑い声がどこが忌々しくて寒気がする。その碧さんの笑い声が暗闇に消えた後、管理人は堂々と宣言するように言う。

「——ではモノクロ:コード、怪異の抹消の命令を下す。解散っ!」

 管理人の言葉が終わった瞬間。僕や3人の足元が淡く光った。しかし動揺するのは僕だけだ、皆きっと分かっている。そして、振動。揺れて動くは僕ら4人が確かに乗っていた床。そしてそれはエレベーターのように上昇し——。