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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【第二:コード突入】モノクロ:コード【キャラ投票中っ!】 ( No.77 )
- 日時: 2013/02/02 18:13
- 名前: しょめ (ID: s1qwLtf7)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
ガコンッ
そんな大きい音と、大きい衝撃。それらで振動し、動いていた床は止まる。今いる場所は、辺りが森林で溢れている、空気が澄んでいて美味しい場所。そして目の前に——ヘリコプター。
「これに乗って怪異がいるっちゅーことろまで飛んでいくんやで」
碧さんがケケッと笑って言う。一応彼女なりのナビゲートなのだろうか。そう信じよう。
「久しぶりだったな、碧」
重くのしかかる声。覇流さんだった。
「おぉ。久しぶりやの、覇流。かれこれ1ヶ月は会ってなかったか?」
「それぐらいだ。もう体は大丈夫そうだな」
「嫌やな。あたしはこれぐれぇじゃ死にゃせんよ。……もう死んでるけどな」
そう言って彼女は一人で愉快そうに笑う。しかし周りは誰も笑っていない。その類のメンバーがいないだけなのか。それとももっと別の理由があるからだろうか。
「さて。そろそろ行くかえ?怪異の場所はこのヘリが勝手に動いて向かってくれるようやしな」
碧さんが高い笑い声で言う。その声で二人が頷く。今分ったのだが、どうやら僕以外は瑠璃の中身——碧さんのことを知っているようだ。見抜けなかったことに悔いは全くない。それはしょうがないことだから。
「明人、お前死ぬぞ」
気楽な碧さんの声。いや、声は瑠璃のものなので、碧さんの気持ちが入った瑠璃の声だ。……ややこしい。それはそれでいいだろうが。
僕はヘリコプターに乗り込んだ。中は普通のと変わらない。といっても普通のヘリコプターに乗ったことはないのだが。
「さぁて、出発や! あたしの血が滾って騒いどるわ!」
碧さんが出発ボタンを押し、起動させる。ヘリコプターがゆっくりと動いた。
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