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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 【 思わず触れてしまいそうになった 】 ( No.8 )
- 日時: 2013/02/02 15:07
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: Ti.DGgQd)
放課後、俺はセンコーに呼ばれて学校に残っていた。
外はもう夕日でオレンジ色に染まっている。
いつもは直ぐに帰るから、こんな時間まで学校に居たのは初めてだ。
「あ〜、くそだりぃな」
愚痴りながら俺は図書室の前を通った。
ふと図書室の中を見ると、そこに女子生徒が居た。
何も考えず、俺は図書室の中へ入っていった。
そこに居たのは、クラスメイトの倉地だ。
「って、寝てんじゃんか」
倉地は書きかけのノートの上で寝ていた。
その寝顔がとても綺麗で、可愛くて……。
俺は無意識のうちに、倉地の頬に触れようと手を伸ばしていた。
「ん……」
触れるか触れないかくらいで、倉地が身じろいだ。
俺は慌てて伸ばしていた手を引っ込める。
暫く様子を窺っていたが、起きる気配は無かった。
俺はカバンを持って直ぐ様図書室を出た。
早歩きになるにつれて、早くなる鼓動。
「くそっ、何だってんだよ……」
顔が赤いのは 夕日の所為。
⇒ >>009 あとがき
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