コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: うちの恋愛模様は何模様? ( No.2 )
- 日時: 2013/01/18 21:42
- 名前: doll☆fairy ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
第一話 気になる彼
━キーンカーンコーン━
学校のチャイムが鳴り響く校舎の中。
うちは今、教室で帰りの支度をしている。
「美里〜、早く帰ろぉ〜」
「あ、うん、ちょっと待って。」
今私に話しかけてきた子は美咲。
気さくで私の親友。
ショートカットの…ちょっとおバカキャラ。
「早くぅ〜、今日は隼人が練習試合の日なんだよぉ〜」
隼人というのは美咲が好きな男の子。
たかが練習試合でしょ?
そんなに見たいものかね…。
うちにはまだ好きな人がいないから、好きな相手に対する気持ちってのがよくわからない。
「よし、じゃあ行こっか。」
私たち二人は教室を出た。
そして、玄関に向かう階段を下りる。
うちのクラス、2年B組は校舎の4階にある。
そして靴箱についた。
「…なにこれ。」
私が靴箱を開けると、緑色の手紙が入っていた。
なになに…。差出人は…東野勝?誰だそりゃ。
「およよ?うわぁ、美里、またラブレター?」
「またって…これで3枚だけだっつーの。」
「美里、それでも多いよ…」
「そう?」
うちは今年の4月に1枚、夏休みに自宅に1枚、今日1枚と、ラブレターをもらった。
去年なんて5枚。もちろん全部断ったけど。
「美里はモテモテだからね。あれ?東野勝って…4月に手紙来たやつじゃん。」
「え?そうだったっけな…」
うちは興味のない人なんてすぐに忘れる。
美咲が覚えてるのも不思議だが…。
ってゆーか、また?
「…断る。」
「えぇ〜、なんで〜?」
「なんでじゃないでしょ?うちはおんなじことを繰り返す奴が大っきらいなの!!」
「ふぅん、ま、良いけど…」
なぜ美咲に許可を取る必要があるのか…。
その時、誰かがうちにぶつかった。
そしてうちは派手にこける。
「いってて…うちとした事が…」
「大丈夫?」
「えっ?」
うちは声のするほうへ振り向いた。
そこにはすらっと長身のかっこいい男子が立ってた。
「ごめんね、けがはない?」
「あ、いいえ、こちらこそ、すいません…」
なんだかうち、緊張してる?
どうして?彼の事が…もっと知りたい…。
うち…一目惚れしちゃったみたい。
第一話 気になる彼(終)