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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 宇宙の向こうには。 ( No.5 )
- 日時: 2013/01/24 14:37
- 名前: ミム (ID: EHM01iHp)
クルトはそこから何も言わなかった。
いったいどんな恐ろしい悪なんだろう?
ーーーガタッ
車が止まると私たちは急いで車から出て隠れた。
「クルト、悪ってそんなに怖いの?」
「怖いというより気持ち悪いんだ。とにかくここからは…」
そのときーーーー
「おい!なんかしゃべり声がしたぞ!」
「了解。そちらに行きます。」
ばれた!!
私たちは必死に逃げた。
逃げた先は実験室のようだった。
「ここは…。」
クルトはそういうと白いクリームを塗るように言った。
「何これ?」
「とにかく塗れ!」
そのクリームを塗ると直前に誰かが入ってきた。
「クルト!どうしよう…?」
「静かにしろ!」
向こうは私たちがいるのに気づいていない。
「もしも〜し!ちょっとあなたお菓子買って来て頂戴。」
お、おかまだ…!
私は息を大きく吸って笑いをこらえた。
クルトも必至だ。
「実子、分かったか?ホントに怖いだろ!」
「う、うん。」
その人はとても太ってでかくてまるでマツ○・デラックスみたいだ。
しかもピンクのドレスなのに頭が禿げている。
私たちはこっそり抜け出すと走ってやっと町に出た。
それから大笑いをした。
「クルト、あれやばいね!」
「実子なめてはいかん。あいつはあの見た目だが頭は誰よりもすぐれている。」
「へー…」
私は別に何とも思わなかった。
クルトが言うほどまだ恐ろしいと思っていなかったからだ。
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