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　　　　　　　第11章　寿莉都ことぶきりと

　学校で授業を受ける。
　いつもと変わらない日常。だけど、悩んでいる者が何名かいた。
「……白原さん、どうしたの？　なんか……随分と暗いオーラが……」
「……え？　大丈夫ですよ、先生」
　そこまで暗いのか。
　でも、昨日から一睡もしてないし、当たり前かもしれない。
　
　帰り道、いつもなら星屑荘の皆と帰る道も私一人で歩いた。なんとなく、今会うのはきまずい気がした。

　昨日、皆に今までありがとうと告げた。皆が笑わずに不安そうに私を見つめてた。私は無理やり笑顔をつくってみせた。
『大丈夫だよ』という意味を込めて。