コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 狼たちと同居中。 ( No.29 )
日時: 2013/02/03 21:20
名前: 朔良  (ID: 2IhC5/Vi)

      第3章 白原あゆみの友人は

 ここの家って本当どうかしてるよ…。と、思ってしまうほど、私には夢のまた夢状態の家だった。
 ここに住むルールで、朝食はなるべく、一緒に食べる、というのがあるから、朝食を作った。そして、キッチンから、各部屋に連絡することができるのだ!
 つまり…
「えーと、宮野さんの部屋番号は…116…と」
 その番号を入力すると、宮野さんの部屋へ繋がる仕組みになっている。
「…何か用か」
 …電話して、第一声がそれってどうかと思うのは私だけ?
「あの、朝食が出来たので…」
「ああ、部屋で食べるから、持ってきてくれ」プツッ。
 電話はたった45秒で終わった。
それ以外の3人にも連絡を入れたが、皆部屋で食べるので、持ってきてくれ、と言われた。
 全員の部屋に朝食を持っていき、椅子が5つある机で、一人朝食をとった。
「…むなしすぎる」
 弁当を5つ作り、4つは机の上にあげ、片づけをすませ、私は学校へと向かった。
 
 
 




 僕は学校へ持っていく弁当を作るため、キッチンへと向かった。もちろん、自分の分だけである。真、リク、泉の分は作らない。
「…これは…」 
 見つけたのは、机の上に上がった4つのお弁当。
 その横にはメモがあった。

『お弁当が必要な方は持っていってください   あゆみ』

「おせっかいというか、なんというか…」

 ため息を漏らし、僕は一つお弁当を鞄に入れた。
「あゆみさんは…料理が上手なようだからね」
 言い訳のような何かを呟き、僕は登校準備を始めた。