コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 狼たちと同居中。【3/15までアンケート実施中!】 ( No.90 )
- 日時: 2013/03/08 18:22
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
特別番外編〜狼たちの好きなもの? 編〜
今日は和希の部屋でおしゃべりタイム。やっと泉君とも(少し)打ち解け、なんだか良い感じです。
「……あの、私皆さんのことが知りたいので、何か教えてくれませんか?」
「……それだけ聞いてると襲いたくなるんだけど」
「へ?」
宮野さんの言葉が意味不明。何で襲いたくなる……の?
「真ってばサイテー。あゆみちゃんはもっと純粋だもんねー」
リク君にそう言われ、言葉の意味が分かってないのは私だけ? と少し不思議になる。
「……で? 何を話したいわけアンタは?」
「泉が話に混ざるなんて珍しいね。そもそも、こういう話しあいに来るということも珍しいけども」
「別に。あゆみに『来い』って言われただけ」
さらりと答える。こんな方に私呼び捨てで呼ばれてるのか……と思い、自意識過剰のようだが照れてしまう。
「あーっ! 泉ってばあゆみちゃんのこと名前で呼んでるの?!」
「……そうだけど」
「僕もあゆみさんと呼んでるよ」
「うん……宮野さん以外は名前で呼ばれるよ」
私がリク君にそう声をかけると、一斉に宮野さんの方向を見た。
「な、なんだよ」
「……ははーん、さては、真、恥ずかしいんでしょ」
リク君に言われる。
「ん、なわけないだろ!」
「……案外奥手なんだ」
「うるせー泉!」
ぎゃーぎゃー始まる。最近はもう見慣れた。リク君と宮野さんが言い争い、そこに一言だけ泉君が混ざり、最後には梅澤さんが騒ぎを止める。
そして5分後ー
「……仕切りなおしましょう。で、僕たちのこと……かな?」
「は、はい。何でも良いですから」
梅澤さんの破壊力がすごい笑みを見て、少し緊張する。
「じゃあさ! 僕らの好きなアーティストを教えてあげるよ! あゆみちゃんも聞いてみて!」
「アーティストォ? そんなの知って意味あるか?」
「いえ、楽しみです。皆さんの聞くの」
宮野さんのめんどくさそうな声を遮った。聞いたアーティストの曲をユーチューブで今夜検索しようと心に決めた。
「俺は……マイケルだな! あんな神アーティストどこを探しても居ねーよ」
「真、意外とノリノリじゃんか」
クスっとリク君が笑う。突っかかろうとする宮野さんを抑えながら梅澤さんが答える。
「僕は、ポルノグラフティが好きですね。あゆみさんも知っていますよね?」
「はい。私も結構好きです!」
そう私は身を乗り出して答えた。
「僕はねーGARNET CROW が好きだよ! ボーカルの声が大好き」
「GARNET CROWが好きなんだ! 私も歌詞が好きだよ」
最後は泉君。実は一番気になってた。
「……これ、俺も答えるの?」
「「「「もちろん」」」」
4人の声が重なる。
「……俺は、ミスチル」
ぼそっと答える。泉君は自分のことを話すのが嫌いそうなので、あまり深くは聞かなかった。
「そういうお前は誰なんだよ?」
「わ、私ですか? 私は……知らないと思いますけど、藤田麻衣子さんが好きです。とっても切なくて、胸がぎゅうってなるんですよ」
私は一番好きなアーティストの名を言った。
それで、会はお開きになった。
—その夜
「えーと、藤田麻衣子と……えーと、こんな題名の曲があんだ」
「藤田、麻衣子さん、だっけ? へ—! この曲良いなあ」
「えー何々? ……良い歌詞だなあ」
「………ふーん……」
男子メンバーはユーチューブを検索してから全員思った。
『—俺、何してんの?』
特別番外編 完
出たアーティストは皆様存在します。
藤田麻衣子さんは朔良がライブに行くほど好きな方です。