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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re:見習い陰陽師・ ひより —覚醒— ( No.2 )
- 日時: 2013/02/19 19:56
- 名前: 外園 伊織 (ID: 5AipYU/y)
ひよりの予想通りカラス天狗の説教は30分続き、終わった頃にはあたりもすっかり暗くなってきた。
『いいか、おいらのいったことがわかったら、今後ふむんじゃないぞ』
「わかったよ、気をつけるから……」
はやく説教終わらせてよ!!!と心の中で叫んだ。
ひよりの考えてることを察したらしいカラス天狗は、半眼になってひよりを見上げた。
『おいおい、妖(ひと)がせっかく注意してやってんのに、聞いてるのかよ』
ひよりはいささか疲労した様子でうなずいた。
「一言も聞き逃してないよ〜、もうわかったから帰らしてよ…」
相手は半信半疑のようで聞き返してきた。
『本当かぁ?』
「ほんとだよ」
カラス天狗は仕方ねえなあと言ってようやく説教を終わらせてくれた。
『じゃあ、またなひよりー』
「バイバイ、カラス天狗さん」
翼をふっているカラス天狗にひよりは手をふると、そのまま真っすぐ帰った。
その1【完】
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