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渡り廊下を通って、生徒会室がある棟へ。
からり、と扉を開ければ、都築はもう、いた。

「相原、入れよ」

いつもの茶化すような呼び方ではなく、普通に、相原って。
不意にも、ドキッとする。
彼が座っている椅子の横には、脱ぎ捨てたらしい学ランが落ちている。
それを拾い、私は椅子に腰掛けた。

——「恋」の諸症状を疑いながら。


「正しい優等生と正しい美少女と正しいヒーローの在り方」

「優等生は美少女の隣で優等生らしくしていればいい。
　生徒会長であるヒーローは、その役職に居座っていればいいのだ」