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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 模範解答。 【コメント大歓迎+.】 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/28 16:38
- 名前: mao/ ◆ZbV3TMNKJw (ID: XHLJtWbQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
——ところ変わって、電車内。
いつも以上に酷い寝癖、というアクシデントがあったものの、いつも通りの電車に乗れた。
朝の通勤、通学ラッシュの合間、人のなかなか来ない時間の電車に乗るのが私流。
携帯を操作し、お気に入りの曲をイヤホンから流す。
こうでもしないと、「12分」という通学時間は埋まらない。
ここから、なのだ。
私は、美少女、である咲月の隣で、優等生、をやっている。
そもそも勉強は得意だし、優等生であるのは人から見てそうなんだろうけど。
咲月のようなきらきらとした人間になるには、素性だけの優等生ではいけないと思う。
咲月はキャハキャハしているわけではないけれど、キリッともしていない。
だからこそ、ただの優等生じゃいけないわけで。
可愛くなきゃ、とか。
気が利かなきゃ、とか。
色々考える訳だ。
「おはよっ」
語尾が弾む言い方なのは、必ず咲月だ。
(今日は三つ編みか)
ゆるく編んだミディアムヘアーと手首に付けられた白とピンクのドットのシュシュを見て、思う。
こんな風に、毎日ヘアスタイルを変えるのも、私には出来ない。
「あいはらふくかいちょー」
平仮名のままの言い方で、背後から私の名前と役職が聞こえてくる。
ていうか。
「会長のクセになんで下からなんですかー」
都築にそう返すと、咲月はまた可愛く、「あははっ」と笑うのだ。
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