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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流星の恋 ( No.1 )
- 日時: 2013/02/08 21:56
- 名前: ニコル ◆x0qRLOoQFY (ID: GTsKO5qg)
#01 愛は流星。
私は相原ユウリ。高校2年生。今だに彼氏はいない。
周りはもう、「恋人なんてとっくにいます」みたいな雰囲気を出している。
恋人がいないのは私くらい。でも、私は彼氏なんて作る気はない。
だってー。
ー4年前ー
「‘あい”?それはね、流星よ。」
これは7歳はなれた私のお姉ちゃん、相川ユリアが放った言葉。
「流星?」
「そう、流星。体中を駆け巡った後、すぐに消えてしまうの。」
「そっかぁ、じゃあ、ほんの一瞬で終わっちゃうんだね。」
「そうね、‘あい”なんてしょせん、一瞬の出来事なのかもね。」
『恋なんてくだらない遊びよ。』
これが私の聞いた姉の最後の言葉だった。
ユリアは私にとってたった一人の大切な家族でー。
うちには父の母もいない。
だからユリアとはいつも一緒だった。
でも、その会話の後に買い物に出かけたユリアはそれっきり、帰ってこなかった。
事故に遭ったんだって。
買い物に行く途中、車にはねられて死んじゃったって。
その日はもう、ずっと泣いてたよ。
ずっと、ずっと、ずっと。
父も母もいない私は家で一人、泣いていた。
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