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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流星の恋 〜友情と恋〜 【コメントくださぁい!】 ( No.26 )
- 日時: 2013/02/25 10:47
- 名前: ニコル ◆x0qRLOoQFY (ID: GTsKO5qg)
#10 真実。
「はい。相原です。」
「あ、ユウリちゃん?」
この声は…親戚のおばさんだ。
「はい…そうですが…なにか?」
「はい…はい…えぇ!?じゃ、じゃあ…ユリアは…今…」
*
2月の第二土曜日。
俺は今、町はずれの病院の病室で静かに部屋の天井を見つめていた。
突然、部屋のドアがトントンと、ノックの音が鳴り響いた。
「お姉ちゃん、入ってもいい?」
この声…どこかで聞いたことがある。
そう、ずっと昔。
「入るよ?」
部屋のドアが開く。
その姿を見ると、すぐに記憶がよみがえる。
この子は…ユウリ…。
4年前に別れた、たった一人の姉妹。
無言が部屋の中を走る。
ユウリも気まずいようで。
なんだって、俺はユウリから逃げてきたのだから。
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