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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 響恋〜narukoi〜 ( No.17 )
- 日時: 2013/04/17 13:28
- 名前: ミム (ID: LI/icqd3)
「あっ!」
私は思わず声に出てしまった。
小林は私の目を見るとブランコに向かった。
そして私は付いていく。
———ギィーー
ブランコと風の音が響く。
いつもならさみしい音なのに今日はブランコの音が不思議とさみしくないんだ。
「小林さんって…どうして周りと話さないの?」
聞いてみたかった。
不思議で不思議でたまらなかったから…
「別に……」
「何その答え。」
「人なんてうざいだけ。どうせいつかは捨てられんだよ。」
私と同じだ。
「私も同じ。」
「ふーん。」
その後無言が続いた。
そしてもうあたりは真っ暗だ。
「ねぇ、友達になってくれない?私と。」
「……ならその猫かぶりやめてからね。」
そう言って去ろうとする君を私は引き留めた。
「その、あんたの前だけは猫かぶらないから。いい…?」
「しょうがねぇな。なら考えとくわ。明日言う。」
むっ…何よっ。
けど考えておくって言うことは別に嫌じゃないってことだよね…
そう想像してもいいかな?
明日が待ちどおしい。
そう初めて思った。
私は知らなかった。
あした捨てられる日なんだって…
4話 完
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