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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 響恋〜narukoi〜【参照100突破!感謝^^】 ( No.18 )
- 日時: 2013/04/18 20:34
- 名前: ミム (ID: LI/icqd3)
5話
教室が今日はざわざわしていた。
入ろうとしても周りのクラスの子がドアの前で教室の中を見ていて入れなかった。
中からはユキの声が聞こえた。
「あっ…」
そこには小林もいた。
「好きです。付き合ってください!」
「………」
ユキ…
「ちょっ、陸君また無視するの!?」
ユキが小林に涙声で怒鳴った。
そこに取り残されたユキが女子に囲まれた。
「ユキー!大丈夫?」
私は駆け付けなかった。
「ホントひどいね。陸君」
「サイテー」
「顔だけ男」
———ドクドク
なぜか心臓がドクドクする。
皆嫌い。
なぜこんなことを私は思っているのだろう?
「ユキ?」
ユキが急に立つと小林の机を倒した。
———ガーン
教室中に机の倒れた音が響く。
ユキ。
どうしてそんなことするの?
私はついに口を開いてしまった。
「ひどい…」
皆は私に視線を移した。
私に向ける目は皆刺があって痛かった。
「陽菜、あんた私の友達でしょ?なのに何でそんなこと言うの?私振られたんだよ。」
「だけど…机倒すほどの事じゃ————「あーそう分かった。せっかく『友達』やってあげたのにもうそれも終わり。」
そう言ってユキは去って行った。
別にいいんだ。
最初から分かってたことだし…
友達なんか—————
———ポタッポタッ
だけどどうして涙が出るの…?
その日ユキの事が頭から離れなかった。
5話 完
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