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Re: 響恋〜narukoi〜【参照100突破!感謝^^】 ( No.22 )
日時: 2013/04/20 23:28
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

暗い…
寒い…
怖い…

この思いをひたすら繰り返していた。

今は何時だろう。
ほんの少しの隙間からはもう光さえ見えない。
音も静かに止んでいた。

もう夜かな…

お母さん心配してるだろうなぁ。


ダレカタスケテ————


———ギィーーーーー


ゴミ置き場のドアが開いた。

誰…?

真っ暗で見えない。


———ギュウ


その瞬間私は抱きしめられた。

私は泣いてしまった。

怖かったの…


「ッっ…こわかっ…ったよっ…」


そういうと私を抱きしめる手が強まる。

この人誰なんだろう…
とっても優しい人なんだろうなぁ。


門の前の道路を通る車の光が私達を照らした。


「ッ——————!」


そこには小林がいた。


「ど…してっ…?」


小林は目をそらし去ろうとする。


「ちょっと、待って!」


「………」


「その…ありがとっ…ッ」


「ん。だけど勘違いするな。友達として当たり前のことをしただけだ。」


友達…
もしかして友達になってもいいって事…?


———ポロポロ


「お前何泣いてんだよ。」

「泣いてないよ!」


そう言って服で目を拭った。


「もう帰るぞ。」

「うんっ!」


私達は真っ暗の中帰った。


6話 完