コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 響恋〜narukoi〜 ( No.26 )
日時: 2013/04/25 20:11
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

「か、いと……」


「あっ、陽菜!!」


必死な顔で私を見ると走ってこっちに来てくれた。

どうしてここにいるの…?

そういえば最近快人と話してなかった。


「どうしたの?」


涙を拭うと泣いていたのをばれないように普通にした。

だって、恥ずかしいもん。
いじめられてる幼馴染なんていやでしょ…?


———ギュウ


「ッ————?」


快人に抱きしめられてる…の?


「馬鹿言うんじゃねぇよ。いつもそうやって隠して…!」

えっ…?

そういえばいつもそうだった。
友達とケンカしたときにいてくれたのもお母さんとうまくいかなかったときにいてくれたのも————


快人だったね。

忘れてたんだ。
この存在を…


———ポロポロ


「あり…っ…っと…ぅ」


『ありがとう』って言いたいけど声が消える。


「何言ってんだよ。お前気づいてないだろ?俺がお前を————」


———ガチャ

快人が話している時に屋上のドアが開いた。


7話 完