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Re: 響恋〜narukoi〜 ( No.36 )
日時: 2013/05/01 23:11
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

10話


私達は『友達』だ。

心の奥に閉ざしたドアの奥の私が叫ぶのにもう時間が迫っていた。


———放課後


「モデルって何するの?」


突然聞きたくなり小林に聞いてみた。


「え、写真撮ったり————」


案外大変なんだなぁ…
そう実感してみる私です。


「なら、寄ってく?」

「え?」

「来る?俺今日仕事だから。」


行きたい。


「行きますっ!!」


もともとオシャレに興味がなかった私だったが行くことにした。
だって貴方の事がもっと知りたいの。
これってやっぱりコ————?


———撮影場所


「陸君入りま〜す!」

「はーい!」


———ドクドク


私の心臓は音を鳴らしていた。

だっていつもの表情と違うから。
ものすごく楽しそうで、真剣———
こんな顔見たことないよ…


「いいね〜!もう一回いこっか!」


———1時間後


「———いっ——おいっ!」


そこには私の名前を呼んでいた快人がいた。


「ふぇ?」

「『ふぇ?』じゃねぇよ。どうしてこんなところにいるんだ?」

「えっその…———「俺が連れてきたんだよ。」


小林……

かっこいい…

思わずじっと見つめてしまった。


少し破れかけたジーンズにTシャツ。
それだけでなぜかドキドキするの。
いつも制服だったからかな?


「おい、帰るぞ。」

「えっ、うん…!じ、じゃあね、快人ー!」


そんな快人の顔はどこか悲しげに見えた。

錯覚…?

少し心配する。


「あっ!」


そういえば…もうすぐ快人の誕生日だと気付いた。


10話 完