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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 響恋 ( No.5 )
- 日時: 2013/05/04 22:18
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
転校生の周りには人でいっぱいだった。
私は遠くから見ていた。
だけど皆気まずい空気でどんどんと離れていく。
なんでだろう?
私はそう思いながら見つめていた。
———帰り
はぁー。
やっと終わったぁー…
これで家に帰れるよぉ。
学校は嫌いだ。
だって人と関わらなければならないし…————
まぁとにかく疲れるの。
「陽菜ーー、一緒に帰ろぉ〜!」
「ご、ごめん。今日は急いで帰らないといけないんだっ。ごめんね。」
「うん、分かった。じゃあね!」
ごめん。
でも今日は誰とも話さず帰りたいの。
もう限界…
私は誰もいない公園のブランコに座った。
ここは私の居場所。
ここには誰も来ないし安心できる。
「はぁー、今日も疲れたなぁ。」
———ガサッ
「えっ!」
そこには転校生がいた。
そういえば名前覚えてないんだよな。
「あ、初めましてっ。日下陽菜です!よろしくお願いしますっ!」
「………」
あれ?
無言…?
そっか。
今わかった。
どうして皆離れて行ったのか。
私は気づきそれ以上は何も言わなかった。
1話 完
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