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Re: 響恋〜narukoi〜 ( No.75 )
日時: 2013/05/21 22:43
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

私は陸の事が好き。
なのに快人を期待さして待たしておくことなんてできないよ…

急いで快人の家に向かうと快人の母が出てきた。


「陽菜ちゃん、お久しぶり〜」

「お久しぶりです。あの、快人いますか?」

「快人?快人ならもうすぐ帰ってくると思うわ。それまで快人の部屋でまっといて下さるかしら?」

「はい…!ありがとうございます。」


私はペコリと頭を下げると快人の部屋に向かった。

快人のお母さんはオレンジジュースとおせんべいを出してくれた。


「いただきます。」


誰もいない部屋で一言言うとオレンジジュースをごくりと飲んだ。

緊張がしてのどが渇く。

これで私達の関係は終わってしまうのか…
それはやだ…!
だけど————


———ガチャ


「お、陽菜。」

「お、お邪魔してます!」


なぜか敬語になってしまう。
うまく舌が回らない。


「あの、さ…さっきはありがと。」

「何でお前が礼を言うんだよ?」

「いや、何となく…アハハ…」


———バフッ


「!」


快人は思いっきり私をベットに倒した。


「ちょ、えっ…!?かい、と———「うるせぇ!」

「!」


今までの快人とは違う。


「ど、したの?」

「わかんねぇの?今からお前を襲うんだよ。」

「で、でも、お母さんいるよ…!?」

「バーカさっき出てった。」


うそっ…

でも快人はそんなことしない。
私は分かっていたけど涙が出てきた。


「ごめっなさっ…っ————」


快人はゆっくり私から離れると「もう帰ってくれ。」と冷めた声で言った。


「快人、ごめんっ、私陸のことが好きなの。だから————」


———バンッ


「!」

「知ってるよ。始めから知ってた。俺実は引っ越すんだ…」

「えっ…」


思わず言葉を失う。


「だから最後お前に伝えたかった。でも最後の最後に悪いことしたな。でももうこれで陽菜と会うのも終わりだから。じゃあな…————「待って!」

「!」

「私、快人の事今でも大好きだよ…!これからも私の記憶の中からは消えないよ!だからっ———「ありがとッっ…俺の分まで幸せにな…!」


次の日快人はもういなかった。

さよなら私の大切な人。
さよなら…
私絶対に快人の分まで幸せになるよ。
どんな辛いことでも頑張るから。
だから見守っててね。


15話 完