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Re: まるで磁石 ( No.2 )
日時: 2013/08/07 18:57
名前: 春歌 (ID: gfjj6X5m)



「スマホに、名前をつけたぁ? るっはっはっはぁ!!」

「ちょちょ、しー、しずかにぃ! …恥ずかしいじゃん…」

高校に入ってから、弁当になった。あたしはいつも、ルミちゃんとたべる。

ちなみに、るっはっはっはぁ、は、ルミちゃんの笑い声である。

「にひ、にひひ、しかも、しかもなに、あたしん家のワンちゃんの名前ー!
そんなにあの犬が欲しいなら、のしつけて差し上げるわよー。あれ飼うのは大変よー、あんな力のある、よく食う犬。あんたも物好きだねぇ」

「ルミちゃん、ちょっと黙って」

あたしは、膨らませたほっぺたに、卵焼きをつめこんだ。

一応、怒っている。が、ルミちゃんが言うには、フグかなにかにしか見えないらしい。

ほら、また笑った。もう。

「ごめん、真奈実、だって、あんたそういう顔、普通にかわいいから」

「うるさい、そんなんで機嫌はなおりませんーだっ!」

まだまだ笑い続けるルミちゃんをよそに、フレディに、時間をたずねる。

フレディ、今…

「フレディ、今なーん時!? とか、思ってんでしょ?…ヤダ、図星!?」

「う、う、うるさいッ!! 違うッ!!」

赤面してしまう自分が、すごく悔しくて、笑い続けるルミちゃんをにらんだ。