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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: まるで磁石 ( No.11 )
- 日時: 2013/02/21 00:24
- 名前: 春歌 (ID: cakHq5Qm)
いえいえ、むしろやる気がでます!
さくしゃ、じしゃく、がんばる
フレディ(笑)
はい、では本文です↓
”まなみ、たいへん、ともだち、ないてる”
ある朝起きると、フレディから、メールが来ていた。
おかしなことに、いつものような、あいさつではない。
ともだち…? ないてる??
もしかして、ルミちゃんのこと…?
超特急で支度をした。
いつもは、ギリギリまで寝て、ギリギリの時間で学校に行くのに。
いつもより、30分も早く家を出た。
ルミちゃんの家は、ここから歩いて5分のところにある。
走ってルミちゃんの家に行き、チャイムを鳴らした。
「あの、おはようございます」
「真奈実ちゃん、ルミの様子がおかしいの…」
すぐにルミちゃんのお母さんが出てきて、顔を歪めた。
フレディの言ったとおりだった。
あたしはすぐにルミちゃんの部屋まであげてもらって、ドア越しに声をかけた。
「ルミちゃん…」
「……」
声を押し殺して、泣いているのが、気配でわかる。
昔から、そうだった。ルミちゃんは、誰の前であっても、決して声をあげて泣くような真似をしない。気づかれないように、こっそり、泣く。
そうやって、溜め込むこともある。だからルミちゃんは今、誰かにわかるように泣いているのだろう。
「ルミちゃん、入るよ」
返事がないことを確認して、そっとドアノブを回した。
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