コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: まるで磁石【参笑1600!! ありがとうございます!】 ( No.342 )
- 日時: 2013/05/17 21:30
- 名前: 春歌 (ID: cakHq5Qm)
更新、遅くなってすみません!
もうストーリー忘れてしまったかもなので、あらすじ笑
意思をもち、まなみと意思疎通ができる携帯電話・フレディ。
物語は、そんなフレディの目線で進んできました。
フレディは外界の音が全て聞こえるかわりに、音しかない世界に住んでいます。
そんなフレディには、まなみの声が頼りになるのだが……。風邪を引いたまなみは声が出せなくて…。
「鈴江! お前、なに寝てんだ!? おい!!」
4限の終わり……。まなみは、ぐったりしていたようだった。
『あの先生って、やたらと規律に厳しいよね』
いつか屋上で、ルミが言っていた。例の先生の目に、まなみの姿が、止まった。
「…す…みま…」
教室の空気が凍りつくのが、ぼくでも充分にわかった。
咳混じりの声が、すさまじい怒号で一括される。
「すみませんで済むと思ってんのか!? あ?」
気づけよ! まなみはそんなやつじゃない!
ぼくは叫ぶ。
気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ気づけ!!!!!!!!
まなみのポケットの中で、ぼくは震える。
ぼくは叫ぶ。
でも、ぼくの声は、音にならない。
何も言えなくなってしまったまなみに、先生は追い討ちをかけた。
「昼休み、指導室来い」
「……は…い」
チャイムが鳴る。
先生が教室から出て行って、みんながため息をついた。
「まなみ…? 保健室、いきなよ」
ルミが言った。
「でも…」
「ダメ。これ以上は」
ルミの口調は強くなるけれど。
「ちゃんと……説明…してくるから…」
「でも!」
「…言ったら、帰る……」
「…わかった」
ふらり……。
廊下を歩くまなみの足音に、力はない。
それが、まなみの限界を伝えていた。
”まなみ、やすみなよ”
送ってみたけれど。
まなみがぼくの言葉に気づくことはなかった。
もう何をしても、だめだと思った。