コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: まるで磁石 ( No.40 )
- 日時: 2013/02/24 17:30
- 名前: 春歌 (ID: cakHq5Qm)
それから、2・3日、フレディからメールが来なくなった。
あれ、おかしいな。いつもなら、このタイミングでメール来るのに。
そう思うことが、だんだん増えていった。
「フレディ、今なーん時?」
尋ねると、必ずと言っていいほど、5分・10分、時間がずれている。直しても、いつの間にかずれている。それも、遅れているのだ。
だから、こんなことも多くなった…。
「真奈実ちゃーん、お前最近、遅刻多いぞー」
先生は、結構本気で怒っているとき、生徒に君やちゃんをつけて呼ぶ。朝の、ホームルームの時間だった。息を切らして教室に飛び込んできたあたしに、クラス全員、大爆笑。
「す、すいません…、はぁ、はぁ…」
わっはっはっは…!
そんな、みんなの笑い声が、さらに先生を刺激する。
「今週3日連続だぞー。昼、職員室来い。弁当抜きの覚悟でな」
末恐ろしい結果になったのは、言うまでもない。
恥ずかしさと酸素不足で、赤くなった顔をおさえながら席に着くと、
「お前、大丈夫か?」
藤村くんにも尋ねられ、ついに顔から火が出る。
「だ、$%&#$!?%……」
ろれつが回らず、さらに藤村くんにかっこ悪いところを見せてしまった。
災難は、まだまだ続く。
「ルミちゃーん、どこいたのー?」
職員室から戻っても、ルミちゃんは、いつもいるはずの教室にいなかった。
メールも、電話もしたけれど、繋がらなかった。
どこからか、昼食を食べ終えて戻ってきたルミちゃんに、尋ねると、
「えー、屋上。メールしたでしょ? 屋上行ってるって。真奈実、まだ怒られてるのかと思った」
「メール、来てなかったよ。あたしもメールしたのに」
「電波悪かったかな? 屋上いたのに…」
そんな話をしている時、ふたり同時にメールの着信音がなる。
ブーブー……。
「あ、今届いたし」と、あたし。脱力。
「すっごい時差だね」と、ルミちゃん。笑い。
そんなこんなで、フレディ、どうしちゃったの…?
フレディの反抗は、まだまだ続く。
あたしは、フレディに何をしたかを思い出せなかった。
そのことが、藤村くんにも、影響してしまうとは……。