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- Re: トライアングル。【参照800突破!夏休み編6話目掲載っ☆】 ( No.109 )
- 日時: 2013/04/27 17:51
- 名前: 奏 (ID: BCsLEi5o)
【サマーキャンプの恋模様】epside7
どうも、紅葉です。再び戻ってまいりました。
遥ちゃんと海君は置き去りですが又この2人も更新するらしいから目を離さないでよっ!?
ってことで、今私は肝試しの現場におります。
「はーい、これから肝試し始めるぞー。」
この声はうちのパパさんの声じゃないか。パパさんが進めるのかいなw
「これから、くじ引いてあたった異性とコンビだからな!覚悟しとけよー。」
「嘘!男子とっ?ありえなーい!!」
めぐるが怒っている。めぐるは結構男子が嫌いで有名なんだよね。
ま、いいか。どうせなら仲がいい男子が良いよねー。
……カナとか?
ないない。愛李といちゃつけばいいのよ、あんな奴。
そう思いながら、くじを引く。
「んーと、9番?」
「お前が9番?」
この声は。
「剣っ!!」
「よかったー、紅葉じゃん。お前となら俺ら最強かもな。お前がバンバン倒しそうだわ。」
「ちょっと!w」
不意にカナが目線に入ってきた。すると。
愛李がいる。8番の紙を持って。
やっぱり。モーあんな奴本当に知らないからっ。
「んじゃ、9番ペア行ってこーい!」
うわ…。電気無いからちょっと本当に怖いかも。
「紅葉って…怖いもの大丈夫じゃないよな?」
「へ、平気だもん!」
すると、いきなり何か飛び出してきた。
「きゃー!」
「…ありゃ、キツネだな。珍しいな、こんなところいるなんて。…どうした?怖い?」
私は案の定足がすくんでしゃがんだままだった。
「ったく、仕方ないなあ。ほら。」
目の前に手が差し出された。
「手ぐらい繋いどけば大丈夫だろ。」
と剣は強引に言い残し、私の手をとって歩き始めた。
久しぶりに繋いだ剣の手。確か私の記憶にあるのは幼稚園ぐらい。
私よりすっかりでかくなって。ゴツゴツしてて「男」の人みたい。
…剣のこと意識してるの?
不意にめぐるに聞かれたことを思い出した。
いやいや、ないないww
「…紅葉の手って小さいな。」
「あんたがでっかくなりすぎたんでしょ?」
「そーかそーかww」
身長もすっかり追い抜かされた。
「っていうか、最近奏翔と話してないよな。なんかあったのか?俺で良いなら相談聞くよ?」
…そんな優しい言葉をかけないで。
その言葉は涙ながらの嗚咽の間に私の口から発せられた。
その瞬間———————
私の目の前が何かに押されている。
それは剣の服であって私が抱きしめられているということが後からわかった。
抱きしめられた、剣に
それも、微妙に力加減されている。きつくなりすぎないように。
「…そんな悲しい顔すんなよ。」
「…っ。」
「…泣きたいならここで泣け。どうせ、みんなの前じゃ泣きたくても泣けないんだろ?」
こんなときだけ優しくなりやがって。
意地悪だ。
涙が止まるまで、剣は私をずっと抱きしめたままだった。