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episode4「ニネンセイと新たな出会い。」〜遥side〜

「今日からもう2年生かあー。はやいなー。」

私、葉山遥、今日から中2！！パチパチ〜。
私は女子バスケで1年生統括リーダーに選ばれそして個人で県代表になり、全国大会出場。そして、生徒会でも本部の会計補佐に選ばれ1年生は割とまじめに過ごしてきたと自分でも思う。

「…今年も綺麗に咲いたんだ。」

うちの学校の自慢の桜アーチだ。今年は、寒かったから咲くのは少しだけかなって思ってたのに。

「よし、2年生じゃ全っっ体恋愛してやるー！」

彼氏いない歴１４年の必死の願いだ。

うちの学校は玄関入り口にクラス発表の張り紙が出される。2年生と3年生が今か今かと待ちわびていた。

「あっ、はるー！！」

「真衣！おはよ。」

「おはよ。ね、クラス見てきた？」

「えっ、もう張り出されてるの？？」

「さっきね。うちＡだったの。はる何組かみておいでよ。」

「えーっと…あ、私Ｃ組だ。」

「まーた離れたか…。あ、海君と幸成君とも一緒じゃん。羨ましいわ。」

「誰それ？」

こんなたわいもない話をしているとそれぞれのクラスの教室へ入るよう声がかかり。私は、真衣と別れて２−Ｃへ向かった。

「…誰がいるんだろ。」

このときはまさか、私のクラスである人を巻き込んだ熾烈な戦いが始まるなんて考えてもいなかった。
多分中2が一番楽しく、一番つらかった時期だと思う今日この頃。