コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: トライアングル。 ( No.22 )
日時: 2013/03/20 20:39
名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)

episode7「自分の気持ち。」〜遥side〜

「遥ー。携帯光ってるぞ。」

「あ、ごめんお兄ちゃん。ありがと。」

まだ、言ってなかったけど私には兄がいる。名前は祐輔ゆうすけ

「あ、海からか。」

内容はメール

〔件名〕教えて!
〔本文〕よ!

    いきなりだけどさー、今日国語のワーク宿題だっただろ?

    それでさ。P145の④の回答教えてくれない?

    こんなのお前にしか頼めないし。

    じゃ。待ってるから。        海。

「お前にしか」—————————。その言葉が胸に突き刺さる。

今日、桃花ちゃんに言われてからなんか海とは話したくない。

やっぱショック受けてるのかなぁ…。

「どうせ、アンタには彩夏がいるんじゃない。彩夏に聞きなさいよ!」

などと思い切り言いたいが、言える場合じゃない。

仕方なく、指をタップしてメール作成をする。

〔件名〕Re:教えて!
〔本文〕国語のワーク?
 
    あ、正解は⑧の文章をそのまま丸写しにすればいいと思う。

    じゃ、また明日。
                        遥。

〔件名〕Re:Re:教えて!
〔本文〕さんきゅ!

    助かったー。
                        海。

こんな少ない文章でもうれしいって思う私って———————。

「…好きなんだ。」

なぜか、涙がこぼれた。

5月の緑風が吹く、夜風が涼しい夜。

私、海の事、好きなんだ——————。