PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トライアングル。【重要なお知らせ書きました。】 ( No.50 )
- 日時: 2013/03/23 09:53
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode11「片想い同士の電話part1」〜彩夏side〜
『遥、海の事好きなの?』
『……うん。』
正直、心にグサッときた。
やっぱり、海の事私————————。
あーあ…。ついに遥に言っちゃったよ。
「頑張って」って。
遥は正直者だから海といる時はすぐ笑顔になるしすぐ分かった。
…。正直遥を応援してもいい自分と応援したくない自分がいる。
だけど、うちは顔に出やすい性質だからもしかして顔に出てたのかも。
「あーあっ!もぅ!」
自分が自分で嫌になる。
プルプルプルプル…。
携帯が鳴る。
着信は楓。
「もしもし?彩?」
楓は私のことを「さや」と呼ぶ。これは小さいときからで楓自身も良く分からないらしい。
「楓?どうしたのwいきなり。ていうか珍しいよね。」
「うん…。いや、今日なんとなく彩が元気あんまりないように見えたから。どうしたのかなあと思って電話した。」
「…。楓ってそういう事本当に気が利くし細かいところに気がつくよねw」
「それが僕でしょ?」
「まあ、そうだね。」
「というか、どうしたの?今日。なんかあった?」
「んーまぁ…。」
私は楓にすべてのことを話した。楓は本当のことをすべて知っている。
私が海のことを好きなのを。
そして、その想いを海に伝える気はないことも。
「そっか…。彩つらかったでしょ。」
「うん…。」
「海は正直彩には頼りがいのある姉貴みたいにしか見えてないと思う。それに対して、葉山さんは結構妹みたいに甘えるところもあるし。海はやっぱり葉山さんじゃない?そうだとしたら、彩のアドバイスは正しいと僕は思うよ。」
「そうだよね…。ってか、楓…。」
「僕は諦めてるからいいんだよ。」
楓は遥のことが好きだ。
私と一緒で想いは伝えないらしい。
「遥どうするの?」
「何を?」
「何をって——」
次回に続く。
PR