コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トライアングル。【重要なお知らせ書きました。】 ( No.54 )
- 日時: 2013/03/23 15:06
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode13「青いハンカチ。」〜遥side〜
いよいよ6月。
この時期は地区総体や期末テストがあり生徒会に入っている私にとっては自分の時間なんてないぐらい忙しい。
「…朝は朝練でしょ、昼は生徒会、放課後も部活と生徒会が入ってくるし、夜はテスト勉強しなきゃいけないからね。」
久しぶりの真衣との電話。
やっぱり、親友との電話ってなんか癒される。
「やっぱり、生徒会って大変?」
「まあね。っていうか、真衣はどお?何か在った?」
「いーや。何もない。暇すぎるぐらい。だけどね、最近はいろんな人から情報集めて回るのが楽しいよ☆」
「情報?」
「うん。どんなジャンルもご用意。何か聞きたいことある?」
「…海とか…。」
一瞬、真衣の声が途切れた。
「ま、真衣?」
「…。あーごめんっ!ちょっと電波悪くて。海って大和海でしょ?いろいろあるよー。何が知りたいの?」
「んーと…。好きな人とか?」
「好きな人はいるっぽいよ。まあ、何しろあのルックスですから競争率はかなり高くてよー?はる様。」
「えっ!?私好きなんて一言も…。」
「あなたは正直者だからなんとなくで分かったの。真衣様を何だと思ってるのか。」
「恐れ入るわ、真衣様。」
こうして、中身のない会話をしていても楽しい。
「まー海は同級にしか興味はないって言ってるらしいから、3年と1年の女子はあきらめてる傾向は強いわ。だから、2年の私たちは大チャンスって訳。さらに遥は2年連続一緒でしょ?海にとっては、はるしか2年連続がいないから、あんた大大チャンス。だから、頑張りな。」
「うん!なんかガンバローって思えた!ありがとう、真衣!」
なんていう奇跡。アタックすればもしかしたら彼女とかになれるのかな。
だけど、そんな想いも砕け散る出来事が起こるなんてそのときの私は知らない。
次の日に海に逢うまでは。
「おはよーっ。」
「ん、遥?おはよう。」
そのとき、海の頭の上に青色のハンカチが乗っているのが目に見えた。
「あれ、海これどうしたの?」
「これ?あぁ。ハンカチね。彼女にもらった。」
彼女?——————————。
目の前が真っ暗になった。