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- Re: トライアングル。【ついに参照300!まだ14話目だけどね】 ( No.57 )
- 日時: 2013/03/23 21:56
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode14「僕の好きな人」〜楓side〜
えー…。まあ、女の子たちもやったわけなので楓君行きましょう。楓君。
海君はしばらく後になりそうなので…。
※これ、読む前にepisode3「あの子もバスケやるんだって。」〜遥side〜>>10の一番最後の文章をご覧になってからお読みください。時代は中1に逆戻りなのでご注意を。
「あの子って…。たしか、短距離で全国行った…葉山?さんだっけ。」
僕は彩にそう尋ねた。
「そうよー。っていうか、よく覚えてるわね。小学校違うのに。昔から記憶力いいからねー。」
「うん。」
「あの子は葉山遥ちゃん。女子バスケ部に入部したみたい。1−Bでたしか、海と同じクラスだったはずよ。何か知りたいなら聞いてみれば?」
「そうなんだ。ありがと、彩。」
そして、部活の休憩時間にあの子について聞いてみた。
「遥?ああ、俺の隣の席のやつね。いい子じゃない?可愛いし運動神経抜群だし。お前がすきそうな子じゃん。」
なんで、お前がそんなによく知ってるんだよと内心思いつつ
「ありがと。海。」
と適当に返した。
正直、これは世間で言う「一目惚れ」なんだろう。一目惚れなんて安っぽいラブドラマにしかないと思い込んでいた自分が馬鹿だった。まさか、自分がこの立場になるなんて。
あとで、いろいろ聞いてみたがどうやら、あの子は学年内でもかなりモテているらしい。おまけに、天真爛漫で上手に妹みたいに甘えがあるので男女共に人気だということが分かった。やっぱり、競争率は高いか…。
その晩のこと。
「…へぇ。つまり、楓は遥ちゃんに一目惚れってことか。」
「まあ、そんな感じだね。
「意外だなー。遥ちゃんみたいな子がタイプ?」
「まあ…。」
「だけど、楓クラス違うし、接点低いね…。」
「僕はこの想い伝える気はないよ?」
「えっ、そうなの?なんか、意外…。」
「とにかく、仲良くなってから考えるかな。それまでは経過観察ってことで。」
「そっか…。」
彩には何でも話している。彩は僕にとって気前のいい姉貴みたいな存在。ちなみに僕にも姉貴はいるがすでに社会人なので家にはいない。
あの子は僕にとっては初恋相手。
これからの1年間勝負だね。
彩がそう言って笑った。