コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トライアングル。【ついに参照300突破!ありがとう(泣】 ( No.65 )
- 日時: 2013/03/27 12:16
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode16「ごめんね、はる。」〜真衣side〜
初視点ですね。
>>62で海の彼女と言う事が分かった真衣で書いてみましょう。
「…っ。」
涙が止まらない。こういう事態になるって分かってたのにいざ真正面から言われると傷ついている自分がいる。私に傷つく資格なんて無いのに。
…いけないことだって分かってた。
親友が「好き」だった子に告白して付き合うなんて。
あれは6月のこと。
はるから電話をもらった次の日だった。
「真衣。いいこと教えてあげる。」
そう切り出してきたのはクラスの友達。
「何?」
「2−Cのね大和海って子いるでしょ?その子ね好きな人いるんだってー!」
「…誰?」
「葉山さん。葉山遥だって。本人から聞いちゃったー!凄くない?」
「…そうなんだ!へぇー…」
内心ショックだった。私だって好きなのに、遥が好きだって聞くと————。
親友の恋を応援しないといけないのに、私は何故かその時は遥に凄く嫉妬心を抱いていた。
生徒会選挙でも選ばれて、バスケも頑張ってて————。そのとき私は何もかも遥に負けていた。
負けたくない。遥に海を取られたくない。
その想いが走って海に告白をした。
「…私、海の事すきなの。」
「あ…ごめん。俺、遥のこと——————。」
「分かってる。だけど、あんな子よりも私がいいと思う。あのこ裏じゃかなり変わっちゃうし、そもそも海に恋愛感情なんて抱いてないと思うよ。だから、付き合って。お願い!」
こんな嘘をついてしまった。
「俺、早川のことあんまり好きじゃないけど?」
「それでもいいの。」
「それなら…。いいんじゃない?」
半ば強引に付き合うことにした。
遥に捕られたくないという想いの一心で。
そして、初デート。
半ば強引に手を繋ぎそして、海の唇を奪った。海の彼女だと思い示すように。
それを写真部に撮られた。
親友は友達をやめようと言って来た。
止める資格なんて私は無い。
何もかも失った中2の夏だった。