コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トライアングル。【ついに参照300突破!ありがとう(泣】 ( No.68 )
- 日時: 2013/03/28 08:25
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode17「海の本心。」〜彩夏side〜
「遥!?どうしたの!?何かあった!?」
廊下の隅で号泣している遥を見つけた。
「…っ。う、海がっ、真衣とっ…真衣とっ…!!」
遥は全部は言わなかったけど私は分かった。
「海の彼女は早川真衣」だと。
私は衝撃を受けた。海が早川さんと付き合ってるなんて———————。
いてもたってもいられなくて、私は海に電話をした。
「もしもし?海?」
「お、彩夏か。どうしたの?いつもの時間帯にしては早くない?」
「私、聞いちゃったの。海が早川さんと…付き合ってるって。」
「…そっか、聞いたか。」
「…どうして、早川さんと付き合うことにしたの?」
「…強引にだよ、強引に。…実はさ、告白されたときに俺、遥の事好きだから諦めてくれみたいなこと言ったんだけど、私の事好きじゃなくても付き合ってって言われて———————。」
「…あんた、馬鹿なの?」
「はっ?」
「好きでもない女と付き合うとか馬鹿じゃないのって言ってるの!!普通そこは意地でも諦めてもらうべきでしょ!?なのに、好きでもない子と付き合ってデートして、それにキスまでして!!あんた、どんだけ遥が傷ついてるって思ってんの!?男として最低でしょ!?」
初めて、ここまで海に怒った。
幼馴染として、そして、1人の女として。
「…ごめん、そこまで、俺深く考えてなかった。……やっぱり好きでもない女と付き合うって女子にしてはかなり傷つくって事考えてなかった事事態不覚だった。」
「…そう思っているならいいんじゃない?……どうするの、早川さんと別れるの?」
「…別れたいってずっと思ってるけど相手が何があっても別れないって言い張ってきて、それで、帰ろうとしてたら強引的に唇奪われて———————。それを写真部に撮られたんだよ。俺結構早川にも別れようって言ってるんだけど———————。」
「意外に早川さんってしつこいタイプなんだ。」
「ってことで、彩夏にお願いがあるんですが。」
「…何でしょう。」
「あのさ、…早川に別れる催促してくれない?」
「はあっ!?自分ですればいいじゃないっ!」
「自分でできなくなってこうなったんだろ。な、お願い!!」
「…ったく…仕方ないなあ。…分かったよ。但し、手段は選ばないって約束してよね。」
「任せる。」
…意外に海は案外ヘタレなのかもしれない。
電話を切ったときに私はそう感じた。
ここから何か一悶着ありそうだ。