コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トライアングル。【ついに参照400突破!ありがとう(泣】 ( No.75 )
- 日時: 2013/04/03 10:43
- 名前: 奏 (ID: M0JnTv1.)
episode19「私たちの絆って脆かったんだね。」〜遥side〜
…新聞部の記事で知った。有り得ない。
真衣は強引に海と付き合ってると。
それに、多分海には好きな人がいる。真衣はその好きな人を知ってるのに付き合ってる。どういうこと?それに好きな人って?———————。
…まぁ、私じゃないって分かってるけど。
あの日を境に私は海と真衣には一言も喋っていない。海はよく話しかけてくるけど無視を突き通している。真衣には廊下ですれ違っても赤の他人のように隣にいる友達と話してすれ違うぐらい。そういえば、最近真衣は1人でいるってよく耳にする。そりゃそうだもん。あんな記事書かれて近寄ってくる女子はもちろん、男子も近づかないだろう。
可哀想なんて思わない。
携帯も真衣の番号には着信拒否をしている。
そんなある日、期末テストの結果が発表された。
今回はなんと学年中5位。良かった!初めてこんな結果とった!!
いつもは真衣に負けてるけど…。
そして、いつも成績優秀の真衣は学年10位にも入っていなかった。
そして、終業式がきた。
「遥?先に帰るよ?」
「あぁ、ごめーん!もうちょっと掛かりそうだからさき帰ってて!」
この日が締め切りの生徒会の仕事が残っていた。
仲がいい部活の友達を先に帰らせてやっと終わった
「終わったー!!さぁて、かえろっと…。」
逢ってしまった。いや、正確にはあっちが待ち伏せしていただけだろうが。
「…何?真衣。」
「遥———。」
「あなたに話すことなんてもう無いはずだけど?言ったじゃない。あなたはもう赤の他人。だからそこどいてくれるかな。」
「ごめん!遥!私いいたい事があったの…私海と…。」
「何?早く言ってくれない?」
「別れたの!私海と別れたの!!別れたら、あなたともやり直せるって———思ったから———。」
「何言ってるの?あなたが例え海と別れたからってはい、おしまい。ってなるわけ無いじゃん。私が海の事好きって分かってたのにあなたは海と付き合った。その事実はもう変えられないんだよ。真衣。私たちの絆って案外脆いって知ってた?私真衣がこうなってから気づいたんだよね。真衣、あなたはもう何もかも失ったの。友達も。私たちとの絆も、信頼も。だから、あなたとはもうやり直せない。…さよなら。」
泣きじゃくる真衣を置いて私は歩き始めた。
あの日のことを思い出す。
何もかも変わってしまった中2の1学期が終わった。
夏休みが来る————————