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23話


———日曜日の朝


「どうしよっ！どうしよっ！後一時間しかないよ〜」


今私はピンチです！

それはタンスにいい服が全然無いのっ。


昔から服やオシャレに興味がなかった。だから今まではまだ着れる昔の服を使い回しに着ていた。
だけど…利樹さんと会うときはちゃんと可愛い恰好をしていきたい。

でも昔なぜか好んで買ったハートの服やイチゴの服。


「何これっ！」


それにブタの服…とほほ…
もう無理だよ…


———ピーンポーン


こんなときにいったい誰だろう？


———ガチャ


「リマ！来たよっ！」


「お、音葉ちゃん！？」


そこには少しだけ髪の乱れた音葉ちゃんがいた。


「ど、どうしたの？？」


「決まってるでしょ！リマのお・て・つ・だ・い！」


「ふぇ…？？」


音葉ちゃんは私の部屋に来ると呆れた顔をした。


「リマ、これに着替えてっ！」


「えっ…？」


「早くっ！！」


「は、はいっ。」


ものすごく音葉ちゃんは急いでいた。
もしかして私のために———

私は急いで着替えた。
ピンクの花柄のワンピース。
こんなの着たことないなぁ…
嬉しい…！


「かわいいー！って次は髪っ！」


音葉ちゃんは私を椅子に座らせると前髪にきらきらとしたピンを止めてくれた。
か、かわいい…！


「あ、あのありが———「お礼は後でしてもらうから早く行ってこいっ！後10分だぞっ！」


「うんっ！」


待ち合わせ場所の駅。
急がないと…！
ありがとう音葉ちゃん。

私はいっぱいの涙をためて待ち合わせ場所に向かった。