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「あぁ、楽しかった〜！」


あっという間だったなぁ…
そう思い赤く光る夕焼けを見た。

もうちょっと一緒にいたいなぁ…
なんて、無理だよね…


「リマちゃん？」


「は、はいっ！楽しかったですねっ！」


「うん…————」


急に黙り込んだ。
何か私へんなこと言っちゃった…？


「あの、どうかしましたか…？」


「いや離れがたいなぁっと思って…って俺何言ってんだろっ///」


「そうですね…///」


利樹さんもおんなじこと考えていたんだ…
嬉しいなぁ…


「リマちゃん、俺と今日一緒にいない？」

えっ…


「嬉しいです…でも————「あ、ごめんね。別にいいんだ…！」


利樹さん、悲しい顔してる…

でももしかしたら今日帰ってくるかもしれない。
お兄ちゃんは最近家に帰ってきていなかった。
だからどうせ帰っても家に独りぼっちだ。


「いいですよ…。」

「えっ…」


「今日一緒にいても…///」

「いいの…？でも家は？」

「それなら大丈夫です。誰もいないので…」


それから私は利樹さんの家に向かった。
利樹さんは一人暮らしみたいだ。
だから誰もいない。

ん？誰もいない…///


———夜


「じゃ、じゃあおやすみなさい…！！」


———カチッ


電気を消した。

何だ、意識してたのは私だけか…
なんか恥ずかしい…

私達はあれからご飯を食べてお風呂に入って色々な話をした。

本当に今日は楽しかった。
利樹さんと出会えてよかった。


———「ねぇ、リマちゃん。そっち行ってもいい？」


「えっ///いいですよ…」


急だからびっくりした…！
利樹さんは私の布団の中に入った。
暖かい…だけど心臓が高鳴る。


———ギュ


「！」


利樹さんは私を抱きしめた。


———ドキドキ


「怖くない？」


「怖くないです…！」


分かっていた。
私達がこれからすることは…


23話　完