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「ただいまー」


私は家に帰るとそのままこっそり服を着替えて外に出ようとしていた。


「リマ、どこ行くの？」

「えっと…友達と遊びに行こうと思って…！」

「そう…じゃ。」


なんか素っ気ないなぁ。
昨日のお兄ちゃんとは別人みたい。
何か寂しい…
ん？
何言ってるの私！？
べ、別にいいじゃん。
今のお兄ちゃんの方が…！！

私は待ち合わせ場所に歩いて行くとそこにはもう合コン仲間が揃っていた。


「ごめんなさいっ、遅くなってしまって…！」

「リマもぅ遅い〜」

「ごめんね！」


私達はカフェに行くとオシャレな椅子に座った。

なんか緊張する…
て言うか音葉ちゃんは緊張しないのかな？

そう思って私はそっと横を向いてみると音葉ちゃんはある１人の男の子をじーっと見ていた。

よかったぁ…
音葉ちゃん上手くいくといいなぁ。


「リマちゃん、だよね？」


急に声をかけられびっくりして声が聞こえた方を振り向いてみると思わず自動的に「はい！」と言った。


「俺、利樹よろしく！」

「よ、よろしくお願いします！」

「あ〜敬語じゃなくて大丈夫だから。それにしても暇だし２人で抜け出さない？」


抜け出す…？
でも音葉ちゃんが…


「あの…えっと…」

「さっ、行こっ！」


私はそのまま腕をとられるとカフェから抜け出した。