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番外編2　葵サイド


リマの結婚式が終わった帰り道。
俺たちはぎこちなく2人で歩いていた。

別に嫌いなんじゃない。
緊張しているだけ。


「春————「えっ、何！？」

「俺達って付き合ってるんだよな？」

「うん。そうよ…」

「なら手ぐらいつながせろよ。」


「わ、分かったわよ///しょうがないわね///」


なんなんだよ、その態度。
繋ぎたくないのか？


「ならいい。」

「えっ…」


「お前嫌そうだし…じゃあな！」


俺は走って帰った。

何気に傷つくんだよ。
俺はお前のこと好きなのに…


付き合って7年。
まだ手をつないだことも勿論キスもしたこともない。

なんでこんなに緊張するんだよ。

まだ付き合ってないときはホテルに連れ込むことだってできたのに…


「そっか…」


俺本気で好きなんだ…


———次の日


その日はデートだった。


「お、おまたせっ。」

「おう。」


「…………」


何だこの気まずい空気は…


「あのっ、」

「？」


「昨日は…その、…悪かったわね…べ、別に繋ぎたくないわけじゃなくて、恥ずかしかったのよ…！」


「春美…」

「馬鹿！見ないでよっ！」


可愛すぎ…


「！」


俺は春美にキスをした。


「あ、お…い…？」

「これでおあいこ。」


すると春美の顔は急激に赤くなっていった。

マジやばい…！
可愛いすぎなんだよ。


「別に恥ずかしく何かないんだからっ！あっかんベーっだ！」


「おいっ、待て！」


今日も俺たちはたくさん笑った。


後気付いたことがある。
コイツは『ツンデレ』だ。


俺に似てる？
馬鹿言うな///
俺は別にそんなんじゃないからな。


番外編2　完