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9話　葵サイド


———3日前


「あの、私と付き合ってください。」


はぁ…
またか。
どうせ俺が言うのもなんだけど外見しか見てないんだろ？


「ごめん。でも嬉しかったよ。ありがとう。」


俺はそういった。
そういえばみんな泣いて「すみません！」と言って走ってく。
この言葉で今日も大切なものを守れた。


「すみませんでした！」


「こちらこそごめ———「で、引き下がると思う？」


「せっかく告白してあげたのに付き合わないなんて…しかもこの私と。なら妹さんいじめちゃおっかなぁ？」


「！」


この女…


「さぁ、どうする？？」


そういえばこの女は金持ちのお嬢様だ。
確か名前はハルミ。
まさかこんな裏があるとはな…
見た目は誰もが認める美人だ。
それは俺も認める。
でも————


「あっそ、答えないってことはいいのね。それじゃあね。」


リマごめん…


「待てよ…！」

「ん？気が変わったのかしら。」


「しかし条件がある。リマには何もするな。」


「分かったわ。じゃあ行きましょう！あ・お・い・く・ん♪」


それから俺はこの好きでもない女に脅され付き合うことになった。


9話　完