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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- すれ違い(かおり編) ( No.31 )
- 日時: 2013/04/29 17:01
- 名前: ゴマ猫 (ID: Mx34GQYU)
昼休みのチャイムが鳴ると私は、真一の教室へと急ぐ。
何やら昨日、真一がケンカに巻き込まれ怪我をしたんだとか……。
噂だし、今日は登校してるらしいから大した怪我ではないんだろうけど、心配だった。
教室へ着くと、見知った顔を見つけて問いかける。
「あれ?真一居ないの?」
真一の昔からの友人、赤坂君に問いかける。
私とはあまり接点はなかったりするが、赤坂君は気さくな性格のためか、気にならなかったり。
「あれ?進藤さんの所に行くって言ってたけど行ってない?」
すれ違いにでもなったのかな?
来る途中に、真一とは会わなかった。
「来てなかったよ?すれ違ったのかなぁ?」
その時、呪いを呟くような声が後ろからかかる。
「水島なら、三波さんと屋上へ行ったぜ。くそっ男子の憧れ三波さんと、2人っきりで話しなんて羨ましいやつだ!!」
この人誰だろう?
見た事ない人だな。
ってそんな事より、三波さんって!?
「三波さんって、学校1の超美少女って言われてる人だよね?何で真一と2人で話しなんて……」
絶対に接点なんて、なさそうな組み合わせだ。
どうしてだろう?
なぜだか分からないけれど、焦りと不安が入り混じった気持ちが込み上げてくる。
私は教室を出ると、足早に屋上へ向かった。
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