コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

真夜中の図書室 ( No.6 )
日時: 2013/04/29 15:05
名前: ゴマ猫 (ID: Mx34GQYU)

「だからその謎を解きに行こうぜ!!」

「嫌だよめんどくせー」

間髪入れず拒否。
何だよその少年漫画なノリは? お前は某名探偵のチビっ子か!!

「何でだよ〜!!ってか拒否すんの早いから!!」

「何でって……行くの夜なんだろ?って事はこっそり忍び込むって事じゃん。見つかったら大変だしな」

うむ我ながら正論だ。
ただ単に面倒くさいだけだが、これなら納得するだろう。

「……ははーん」

不敵な笑みを浮かべる赤坂。

「もしかしてお前怖いんだろう?」

何ですと?

「んな訳ねーだろ。居もしないお化けなんて怖くねぇよ」

「良いって、良いって。悪かったな苦手なのによ」

「ちょっと待て、誰が苦手って言った?信じてないだけで怖いとか苦手な訳じゃねぇぞ」

「そうか、じゃあ今晩よろしくな。詳しくはメールするから」

そう言うと始業チャイムが鳴ったのだった。
しまった……ハメられた。
そう思った時はすでに遅し……ってか今日なのかよ。

放課後1人帰り道を歩きながら考える。
うーむ夜に出掛ける時優子に何て言おう?
怪しまれないように出るしかないか。
そんな事を考えていると家に着いていた。

「ただいまー」

リビングに行くと、既に料理を始めていた優子。
良い香りがここまで漂ってきている。

「あっお帰りお兄ちゃん」

「おうただいま。今手伝うよ」

「ん〜じゃあ、お皿出してもらえるかな?」

「了解」

端的な会話を終えると、手を洗い、食器棚から皿を取り出し並べていく。

「じゃじゃ〜ん。今日はハンバーグだよ〜」

「おう美味しそうだな」

もはやこいつの家事スキルは母親を越えたな。
母さんが料理すると3日くらい普通にカレーだからな
カレーは好きだが、さすがに毎日はキツイ。
母さんいわく安心、安全、長持ちらしい。
要するに作るのが楽で、味が安定していて、日持ちするって事だ。
1回抗議した事があったが、そしたらシチューになった事がある。
味がマイルドになっただけで、カレーと変わらん。
でも仕事で疲れているのだし、文句は言えないんだよな。

「じゃあいただきます」

「いただきます」

さっそくハンバーグを一口食べてみる。

「美味いな!!もう嫁に行けるレベルだな」

そう言うと、優子はパァっと笑顔になる。

「そ、そうかなぁ〜?えへへありがとう」

うん朝は色々言ったが、妹様々だぜ
俺1人じゃインスタントパレードになりかねんしな。