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それぞれの1日(かおり編) ( No.69 )
日時: 2013/03/19 20:19
名前: ゴマ猫 (ID: 7ZYwzC8K)

久々に風邪引いた。
体はだるいが、それ以上に心が辛かった。

「……はぁ、何であんな事言っちゃったんだろう」

いつもと同じ時間、同じ会話、それはいつまでも変わらないと……ううん、変わってほしくなかった。

でも真一が三波さんと居た時、自分でも抑えきれないほど胸が苦しくなった。

そういえば、あの時もそうだった。
真一と私がまだ小さかった頃、私のせいで事故にあってしまったあの日。

もしこのまま真一が目を開けなかったらどうしようと不安で、不安で仕方なかった。
幸い、真一は軽傷で済んだのだけれど、私は怖かった。

責められて嫌われると思ってた。
私がボールをそらさなければそんな事にはならなかったから。

でも真一が言った言葉はあまりに意外で、「猫は?」だった。
自分の事より猫の事を心配していたのだ。

何て優しいんだろ……。
私が考えてた事なんて、自分の事ばかりだった。
そんな自分が嫌い、同時に真一の事が好きになった、真一ともっと一緒に居たい。

でもこのままじゃダメだ。
どんな時でも明るく笑顔でいようそしたらきっと……。
その時から私は泣くのをやめた。

ねぇ、真一少しは私変われたのかな?